やりたい髪型と似合う髪型と自分に合っている髪型って違うよね

皆さんが思う理想の髪型って何ですか?

ヘアカタログに載っていた素敵な髪型?

テレビや雑誌で見かけた女優さんの髪型?

それとも、この顔型にはこの長さでこんな感じって書いてあった髪型でしょうか?

私は長年美容師としてお客様と向き合ってきて、お客様が望む髪型と、お客様に似合う髪型、そしてお客様のライフスタイルに合っている髪型は違うということに気づきました。

はっきり言います。

私がお客様におすすめしたいのは、「自分のライフスタイルに合っている髪型」です。

もちろん、皆さんも長年ご自身の髪と向き合ってきたのですから、ご自身の髪質を一番理解しているはずです。

そして、世間一般的な美容師さんは、お客様が「こういう髪型にしたい」というご希望を叶えるために、あの手この手でいろいろな技法を駆使して、希望を叶えてくれるのでしょう。

癖が強い髪質の方がサラサラストレートな髪型を希望するなら縮毛矯正を、ストレートな髪質の方がゆるふわカールの髪型を希望すればパーマを、白髪が増えてきたけど何とかして隠したいという希望にはアルカリカラーで白髪染めを・・・。

でも、それって本当の自分の髪質を作り変えて、ほんの少しの期間だけあこがれの髪型に近づけるだけ。

1か月もすれば根元の白髪が伸び、2か月もすればパーマはだれてきて、3か月もすれば根元の癖が伸びてシルエットが膨らんで・・・。

ああ大変、また白髪染めて隠さなきゃ!またパーマかけてボリューム出さなきゃ!また縮毛矯正かけて真っすぐにしなきゃ!

こんな場合もありますね。

丸顔だからほっそり見えるようにしたい、おでこのしわを隠したいから絶対に前髪作っておかなきゃダメ、私はショートカットが似合わないから絶対切れないの・・・というふうに、過去に抱いたイメージに取りつかれて、なかなか脱却できない。

私が言いたいのは、もう、こんな髪をいじめるスパイラルや、過去に抱いた間違った思い込みをやめませんか?ということ。

私が提唱する「自分にあった髪型」というのは、髪や地肌やご自身の心をいじめることなく、毎日鏡を見たときに

「今日の私も素敵だな・・・」って思えるような髪型であること。

くせ毛や白髪、髪の衰え、頭の形、顔の輪郭やあまり気に入っていないところなど、気になる部分、ウィークポイントと呼ばれる部分を受け入れ、そこを逆手に取って活かし、チャームポイントとして受け入れることで、それが可能になるのではないのでしょうか。

ですので、ガーネットでは、髪質を変化させるパーマや縮毛矯正、ブリーチや不自然に染め上げるヘアカラー等の施術を廃止し、お客様が本来持っている髪の特徴を活かすようなカットと自然素材ヘナでの白髪染めだけを提供する美容室とさせていただきました。

髪の特徴を活かすカットとヘナについてはまた別の機会にお話しさせていただきますね。

長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。