あなたに合ってる髪型を作りたいんです
カットだけで、癖を抑えたい・・・
カットだけで、ボリュームを出したい・・・
カットだけで、何もしなくてもこのイメージにしたい・・・
はっきり言って、とっても難しいオーダーなのですが、極力応えたいと思っています。
が、オーダーされるお客様側も、少しだけ受け入れていただかなくてはいけないこともあります。
それは、私はお客様のマインド優先ではなくて、髪優先にしているということ。
どういうことかというと、お客様は今まで生きてきたなかで、いろいろな情報に触れ、他人の意見を取り入れ、ご自身の髪と他人の髪を比較し、ご自身の髪を欠点として認識している場合が大変多く、ご自身の髪を愛せず受け入れることができず、どうにかしてこの気に入らない欠点であるご自身の髪をどうにかして作り変えてしまって、一時だけでも安心する。
それって、疲れませんか?
たしかに、ライフスタイルは人それぞれ。
仕事関係などでどうしても、欠点をカバーしなくてはいけないんだという方も、いらっしゃるのはわかっています。
でも、そういう制約があるなかでも、ご自身の髪をあるがままに愛し、受け入れ、いたわることは可能なのではないでしょうか。
私は、長年美容業に従事してきたからこそ、今思うのは、ご自身の髪を愛せない方が非常に多いということに気づき、お客様のマインドに寄り添うこと=化学処理を施して、髪を作り変えて、欠点をカバーすることが本当に大切なことなのだろうか・・・と思いました。
お客様のマインドに寄り添おうとすると、化学処理で髪や地肌を傷めてしまう。
傷んだ髪や地肌によって、ますます良い髪が生えなくなり、さらにお客様はご自身の髪を嫌いになる・・・。
こんな負のスパイラルは、私が断ち切るしかないのかな・・・?
考え続けた結果、お客様のマインドには一定の理解を示しつつ、でも、私は髪の声を聴きたいと、そう思うようになったのです。
すると、カットしているとき、髪が「こうすれば落ち着くよ」「ここは切っても大丈夫だよ」と教えてくれるような気がしてきたのです。
なので、私のカットを、言葉で数字で表すことはできません。
お客様におかれましては、「私の希望をちっとも聞いてくれないわ!!」とお思いになる方もいるかもしれません。
それならば、髪質や髪の傷みを無視して、化学処理で髪を作り変えることを良しとするサロンに行っていただければいいのです。
これが、私のカットに対するこだわりであり、お客様の髪に対するリスペクトです。
どうぞ、ご理解いただいたうえで、ご来店くださいね。