トンネルと絶景
哲学者の岸見一郎先生の本の中に、「愛は経験するもの」とあった。
愛は誰かからもらうものではなく、その辺に落ちてるものでもない。
自分の中でゼロから作り上げるものでもない。
愛は所有するものではなく、経験するものだと。
その文章を読んで、私はこう思った。
人生って「道路」みたいなものかなと。
順調に走れるときもあれば、ガタガタしたところを走らなければいけないときもある。
たまにトンネルに入って真っ暗闇のときもあれば、絶景が広がっているワクワク感動ロードもある。
私たちは生きているなかで、この真っ暗トンネルのことをずっと考えてしまうことがある。
「何であの時こうしなかったのか」「何であんな体験をしなければならなかったのか」
けれど、人生は道路みたいなものだとしたら、トンネルも絶景も、ガタガタ道も狭い住宅街も、何でも通過しなければいけないのだ。
ずっと絶景だけの道路を走りたいと思ってしまうが、たぶん、ずっと絶景だと、飽きる。
だから、トンネルも必要なのだ。
そして私はこうも思う。
たとえ絶景でなくっても、狭い何の変哲もない道路だったとしても、
道端に咲いている可愛い花を見つけて、キュンとしたり、
歩道を歩いている子供たちにほっこりしたり、
そういう何の変哲もない日常に、幸せを見つけていきたいと。
